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           宋慶齡(Wikiより借用)


孫逸仙夫人は、国民党に対する歴史的宣言のなかで、中国人民に深い感銘をあたえた。


「わたしたちは、人民をあざむいてはなりません。
わたしたちは、人民のあいだに、偉大な希望をそだてあげてきました。
人民は、わたしたちに深い信頼をささげてきました。
この信頼にたいして、わたしたちは、最後まで、忠誠をつくす義務があります」


しかし、そのときすでに、国民党は人民を裏切っていた。
内陸のあらゆる主要都市はもとより、無数の街や村の路上は、労働者や農民やインテリの血の洪水と化していた。
反動どもは、「あれは共産主義だ」という野蛮な叫びをあげながら、胸の奥に偉大な希望のともしびを燃やしている貧しい人びとを、かたっぱしから殺していた。
事実、そのとおり、中国共産党こそ、これらの貧しい人びとをふるいたたせ、組織し、指導していたのである。
共産党が貧しい人びとの党だったからである。


いたるところで希望が失われてゆくのを見たとき、いまや、この党は、敵と闘うか、それとも降伏するか、いずれかを選ばなければならなかった。
ずっとむかし、19世紀の半ば、偉大な「太平」の指導者、石達開も、ちょうど同じような窮地にたたされたことがあったが、そのとき彼は、こう叫んだーー


「戦っても死ぬ。戦わなくとも死ぬ。

それならいっそ、戦おうではないか」


歴史は決して、ぴったりそのとおりにくり返すものではない、ということを、共産主義者はよく心得ている。
だから彼らは、断固として戦い、――かつ、生きのびようと決意したのであった。



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by far-east2040 | 2018-10-23 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編