2018年 10月 19日 ( 1 )

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「われわれはまた、南昌の全警察力をあてにすることができた。
警察は、軍官学校とともに、私の指揮下にあったからである。

しかし、私は、秘密会議に出かける前すでに、雲南軍から、軍官学校の1千3百名の全生徒を、各部隊に配置させるので、ただちに卒業させて、司令部に引き渡せという命令を、うけとっていた。
この生徒たちは、まだ訓練の課程を終了してはいなかったのだが、雲南軍の司令官は、蒋介石側へ寝返って、南昌を占領する用意をしていたわけだ。
だから、司令官としては、いざそのときがきたとき、南昌市内には、若い生徒が一人もいないようにしたかったのだ。
各部隊に分散させてしまえば、これらの生徒たちは、どうすることもできなくなるだろう。


「私は、強制的にこの命令に服従させられてしまった。
3百人だけをのぞいて、生徒全員が卒業させられ、分配配属された。
残った3百人の生徒は、蜂起に加わる用意をしていた。
私は、このほかの、できるだけ多くの生徒を残そうと努力したのだが、時間がないために失敗してしまった」


蜂起の夜、朱徳は、前線委員会の命令にしたがって、南昌市内にいた第五路軍と第六軍の全将校を集めて、大宴会をひらいた。
彼は、連隊長級以上の将校だけを招待した。
彼らはまだ、朱徳が雲南軍の将校で、国民党の指導者のひとりだと思っていたので、みんなやってきた。


夜の9時ごろ、食事が終わって、客人たちが、ちょうどマージャンのテーブルについたところであった。
じつは、朱将軍は、蜂起がはじまる予定の真夜中まで、マージャンで、彼らを釘付けにしておこうと、計画していたのである。
ちょうどその瞬間、扉がおしあけられ、賀竜将軍の第二十軍の、ある大隊長が、かなり興奮した様子ではいってきた。

この若い隊長は雲南省の生まれだったが、料亭にあつまっていた連中の大部分も、彼と同郷人であった。


この若い隊長が、自分はたったいま、自分の市中警備区域内の雲南軍部隊を武装解除せよ、という命令をうけとったと、もつれる舌で報告したときには、朱徳はがっかりしてしまった。
雲南人のひとりとして、この隊長は、はたして自分と同じ同郷人を武装解除していいものかどうかわからなかったので、一体どうしたらといいのか? とたずねたのだ。



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by far-east2040 | 2018-10-19 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編