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「そんな女たちが、悲しみにみちているが、戦闘的でもある民謡をうたうのを、はじめてきいたときには、われわれの中にはすすり泣いているものもあった。
その歌は十節からできていて、各節のはじめは、『いとしい人』という言葉ではじまっていた。それは『十の願い』といわれていた。
ひとつあなたにうたってあげましょう」


朱徳は立ちあがって、私の部屋にある小さなオルガンのそばにゆき、この歌をうたいはじめたーー


いとしい人、はなれていても、近いひと

ふとんかついで、里の家に帰っておいで

何としても、革命のなかまになろう

小作料と税金を、いっしょになってぶっつぶせ


最後の一節はーー

いとしい人、これが私の十の願い

城の鬼なんぞ、恐れることはありません

労働者と農民が、手をにぎるんだよ

お前さんは鉄砲、私は刀だよ


「白」という言葉は、もうすっかり、反革命勢力をいいあらわすようになっていたし、他方「赤」(紅)という言葉は、あらゆる革命的なものをあらわしていた。
大昔から赤い色は、幸福、希望、新生活の象徴であったし、白は死の色であった。
昔からの歌劇や芝居でさえも、悪人の顔やお面は白いか、白でくまどられ、主人公の顔は赤いか、赤でいろどられている。
だから、朱徳や彼の仲間たちを感動させ、泣かせたこの
東江の農婦の民謡も、あらゆる反動のことを「白い鬼」といっているのである。



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by far-east2040 | 2018-10-11 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編