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井岡山にいるあいだに、朱将軍は、紅軍がつかっていた歌をあつめ、それをふやすのに一生けんめいになりはじめた。
1937年には、これらの歌は、彼の上着のポケットに、たやすくすべりこませることができるくらいの大きさの、およそ2百ページの小さな本になっていた。
この本は、ページのすみがめちゃくちゃに折れ、手あかでよごれ、あるページはほとんど読めなくなっていた。
この本には歌や短い詩、紅軍の規則、共産党の歴史と原則についての短い論文、さらに紅軍が祝うさまざまな民族的ならびに国際的記念日の一覧表などがのっていた。

これらの記念日には、理論的なものと、象徴的なものと2つあった。
たとえばーー3月8日、国際婦人デー。3月12日、孫逸仙逝去の記念日。3月18日、パリ・コンミューンの記念日。4月12日、上海大虐殺の記念日。5月1日、国際労働デー。5月4日、学生運動生誕の日。5月5日、カール・マルクス誕生日。5月21日、許克祥による湖南農民の大虐殺の記念日。5月30日、1925年の英国による上海大虐殺の記念日。6月23日、英仏軍による広東大虐殺記念日。8月1日、南昌蜂起の日。10月10日、1911年の革命記念日。11月7日、10月ロシア革命記念日。12月11日、広東コンミューンの記念日。12月25日、1915年蔡顎の雲南蜂起記念日。1月4日、レーニンの逝去記念日。


朱将軍の歌の本にあった最初のいくつかの歌は、奴隷の状態から立ちあがったばかりの人間が、その情熱を発露したもの、というひびきをもっていた。
そのほか、古い民謡を新しい言葉に書きかえたものもあった。
「インターナショナル」や「国際青年の歌」もあった。
教練や射撃をうたった単純な歌もあった。
さらに、軍の規則さえもが、音楽にあわされていた。
また、敵軍にたいして使う宣伝の歌や、広東コミューンを回想した歌もあった。
井岡山についてうたった郷愁的な歌もあったが、それは、アメリカの歌「ディキシー」の音楽にあわせたもので、はなはだへんてこなものであった。



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by far-east2040 | 2018-09-09 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編