2018年 09月 05日 ( 1 )

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「鉄軍」の目となり、耳となり、伝令となり、補給や輸送の補助部隊となったのは、まさにこのような女たちだった。
「鉄軍」が広東に達し、新しい革命政府をうちたてられるかどうかは、一切は速度にかかっていたので、参謀部は、敵の増援軍があらわれる前に、
汕頭にいる敵の師団を粉砕しようと決定した。

背後からの攻撃を防ぐために、朱徳は、韓江の戦略要地、三河埧に、3千の部隊を指揮してとどまることになり、「鉄軍」の主力はただちに汕頭攻略に向かった。

4日間つづいたこの戦闘は、9月はじめのことだった。
だが、戦闘がはじまって2日たっても、朱徳は前線からまったく報告をうけず、ただ噂をきくだけだった。
朱徳がきいた話によると、――

「鉄軍」の全部隊が、数千の農民もふくめて戦闘に投入され、港内にいた英国の砲艦が「鉄軍」を砲撃し、敵軍一個師団が南方から間近にせまり、別の数個部隊が海上から上陸中であった。
それだけで、あとのことは一切わからなかった。


万一敗北したときには、「鉄軍」は三河埧に退却してくることになっていたので、朱徳は、まだはげしい戦闘がつづいていると思っていた。

4日目に、南下してきた敵師団が、舟が見当たらず、渡河できないので、朱徳の部隊は、対岸から砲撃を受けた。
そのとき、朱徳は、まったく想像していなかったことがおこり驚いたのだが、「鉄軍」が北上してくるかわりに、敵軍数個連隊が
汕頭から朱徳の部隊めがけて北上してきたのである。

朱徳は、彼の部隊と、救援にかけつけてきた千名の武装した農民男女を、山麓に沿って展開させ、東方からの道を見下ろす位置を占めて、戦闘開始を命じた。

この戦いは1週間つづいた。



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by far-east2040 | 2018-09-05 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編