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彼は、主として毛沢東と彼が演説した、東固での一般的大衆集会を回想した。

「われわれの力はまだ弱くて小さい」と、毛沢東は演説した。
「しかし、火花も炎のように燃えあがることができるから、われわれは、無限の将来をもっている」
毛沢東は、いつものように革命の戦略と戦術を説明した。
革命は、まず農村にせまい地域を確保し、東固や井岡山のような強固な山地の拠点を建設することからはじめ、最後には、これらの地域を統合してゆくことになるであろう。

「一定の時期に、かつ、一定の諸条件のもとで」と毛沢東はつづける、「人民の権力は、その地域をひろげ、大都市までふくむようになるであろう。
わが国のごく小さい地点の解放から出発して、われわれは、しだいしだいに、この地域をひろげてゆくであろう。
そして最後には、全中国を解放するであろう」


これは、誰でも理解することができる、きわめて単純で、実際的な戦略である。
しかし、一大陸に対する戦略として、また、未知で、未来というもやを通して見るときには、きわめて複雑で、無数の疑問点は否定できなかった。


朱将軍は、彼独特の話題をもっていた。
彼の演説は、いつでもかならず、主として2つの思想を強調することに成功した。


第一に、各部隊や、人民にむかって、太平の反乱にはじまる、中国革命の歴史的背景を説明し、それによって、彼らこそ、偉大な革命的伝統の後継者であるという確信をあたえ、彼らを奮いたたせた。

第二に、彼は、「中国のような、半封建的半植民地国家においては、武装闘争なくしては、農民も労働者も生きることができないし、また共産党も、土地改革、あるいはその他いかなる改革も、存立の余地がないし、革命の勝利もあり得ない」ということをくりかえしくりかえし説明した。

彼は、こう言明した。

「農村における農民のこのような闘争は、都市における工業労働者や、プチ・ブル――インテリをふくむ――の援助をえて、はじめて成功することができる」



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by far-east2040 | 2018-08-25 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編