2018年 07月 29日 ( 1 )

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           アメリカ海軍の駆逐艦(Wikiより借用)


朱徳の説明によると、もはやこの時には、革命をつぶそうとする国際的陰謀は、世界のあらゆる帝国主義国の首府から、上海にむかって毒手をのばしており、外国人たちは、いつのまにか、蒋介石は結局は「過激派」ではなく、じつに善良な人物だといい出した。
「外国人は、片手で蒋介石をなでながら、もうひとつの手で、国際武力干渉で、おどかした」


蒋介石も、なかなかの人物で、本音を隠して計画を立てていた。

だがその本音が、あからさまになったのは、後のことだった。

中国銀行団は、蒋にむかって、もし革命をすてて、独力で軍事独裁政権をうちたてさえすれば、融資と外国の承認を約束する、と申し出た。

その融資の額は、2500万ドルとか3000万ドルとかと噂されていたが、私(スメドレー)は、やっと1949年に、もっとも信頼できる外国の情報によって、それは当時の貨幣で6百万元にすぎなかった、ということを知った。


この融資の代償として蒋に課せられた仕事とは、漢口国民政府と縁を切るだけでなく、上海の労働者の武装解除をして、元の工場に追い返し、共産党をつぶしてしまい、国民党とソ連との同盟を断ち切る、ということだった。

しかしこの陰謀の、あらゆる筋書きがはっきり明るみに出たのは、第二次世界大戦の後になってからのことだった。

朱徳は、この仕事には外国の干渉が関係しているにちがいない、と信じていたが、スメドレーに物語っていた1937年の時点では、その証拠はつかんでいなかった。

しかし、第二次世界大戦後に、ジョン・B・パウエルという、上海の『チャイナ・ウィークリ・レビュー』という新聞の所有者兼編集長で、かつ反共産主義の闘士で、いかなるときも蒋介石の味方であった人が、彼の自叙伝を出版したが、その『中国での二十五年』という本の中では、そうした外国からの干渉のことがいいことであるかのように書かれている。



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by far-east2040 | 2018-07-29 09:00 | 第5巻「大革命について」改編