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抗日民族統一戦線 『偉大なる道』第10巻①ー7

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私は、その後朱将軍に、紅軍の兵隊は統一戦線をどう思っているでしょうかとたずねたことがあるが、彼はとても率直に答えてくれた。


「わが軍の兵隊は、労働者と農民だ。彼らは知識人や文化人ではない。そのイデオロギーは、紅軍イデオロギーだ。農民や労働者として、心から地主や軍閥を憎んできた。だから、以前にはどうやるかということがよくわかっていた。ところが今になって、日本帝国主義と戦う意思をもつすべての人といっしょにやれ、といわれても、なかなか難しい。そこで、彼らを再訓練するため、数百人の幹部を延安に召集して、抗大(紅軍大学)で、統一戦線の原理と戦術に関する特別の訓練課程を受けさせている。この課程をおわると、彼らは部隊に帰って、ほかのものを訓練することになる。わが軍は、統一戦線実行の模範にならなければならない。


「これまでは『われわれは労働者農民の子、労働者農民の利害はわれわれの利害』というのが、主な紅軍規律だった。これからは『われわれは中国国民の子、国民の利害はわれわれの利害』といわなければならない。われわれは、もし中国が日本の植民地になれば、国民党も共産党もなく、奴隷のような国民が残るだけだということを、兵隊にわかるように教えなければならない。たえず最後の目標に眼をむけて、右翼または小児病的左翼からの誘惑や敵意に迷わされないようにしなければならない」


まもなく延安は、全国いたるところからたえず流れこんでくる数千人の青年でいっぱいになった。彼らを収容するために、新しい学校を作らなければならなかった。陝北大学、魯迅芸術学院、それに西安に近い紅軍前線の特殊学校が創設された。毛沢東と朱徳は、他の指導員も同じだが、何とか時間をみつけて、新設の学校で講義をしたが、朱将軍はやはり抗大の講義に一番多く時間をささげた。



by far-east2040 | 2019-06-08 09:00 | 第10巻「歴史との出あい」改編