反ボルシェヴィキ(AB)団に抗して 『偉大なる道』第7巻③ー10

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もちろん、それまでも、紅軍は敵の秘密謀略に対抗する委員会をもつことはもっていた。
しかし、とくに反革命対策特別委員会を組織して、真剣に活動を始めたのは、吉安事件以後のことだった。


AB団の暗号が解読されたからあとでさえ、朱将軍によれば、紅軍はだれひとり逮捕しなかった。
そして、新設された特別委員会のものが、AB団員と友だちになり、その秘密グループに加わり、敵の全組織網がわが方の手中にはいるまで活動をつづけたのであった。


そのころ……と、朱将軍は、恐ろしい悪夢を思い出したかのような表情で声をつよめた。


「われわれのもっともすぐれた多くの同志が暗殺された。
また、東固部隊として編成されていたわが軍の一部が、東固の地主の息子たちの指導のもとに反乱をおこし、その結果、すさまじい混乱と疑惑の空気が作りだされ、だれもが自分の兄弟を信用していいものかどうか、わからないような状態におちいった。
AB
団員は、そっと、いくつかの迷信的な宗教団体を組織し、紅軍の滅亡を予言させていた。
彼らは、こうしてわれわれを大衆から孤立させようとしたのだ。
そのためには、彼らは『自由恋愛会』さえつくりあげて、そこで地主どもは、自分の家族の女たちまで動員して、紅軍の戦士たちを堕落させようと駆けまわった」


紅軍は、道徳についてはきわめて厳密な規律をもっていた。
このような規律がなかったならば、農民はかならず紅軍と衝突しただろう。
そして紅軍が、その道徳性の高さについて、非常に評判がよかったからこそ、地主どもは、これをぶちこわそうとして躍起になったのだ。

だが、それは失敗に帰した。

朱徳がこの問題に対処したやり方は、直接、兵隊にぶつかって、AB団がつかっているあらゆる戦術を説明し、警戒心をよびおこすことだった。

また、彼と毛やその他の指導者の身辺は、特別に訓練された護衛兵が警戒にあたった。

しかし、AB団の根を永久に絶滅してしまうまでには、3人の護衛兵が暗殺されてしまった。



by far-east2040 | 2018-11-16 09:00 | 第7巻「上杭の歌」改編