南昌蜂起決行 『偉大なる道』第6巻①ー6

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           朱徳(Wikiより借用)



一瞬、部屋の中が、死の沈黙におちいった。

大きく笑いながら、客の方をふりかえった朱徳は、こういう乱れた時世には、いろんな噂が流れるものだ、そんな話はまったく信用できない、とうちけした。


「さあ、マージャンをつづけよう。
流言飛語にいちいち耳をかさないことにしよう」


椅子をうしろへはねのけて、ある将軍がたち上がって、いったーー


「たんなる噂にすぎないかもしれないが、今夜、なにか事件が起こりそうだということは、自分もきいてる。
みな部署に帰ろうじゃないか」


そこで、みないっせいにたち上がって、帰る仕度をはじめた。
あんまりしつこく引き止めると、かえって疑いを招くことになるので、朱将軍は、もっぱら冗談と笑いでわたりあった。
客がみな帰ってしまった瞬間、朱徳は一目散に、前線委員会にかけつけた。

そこで委員会は、ただちに蜂起せよ、という命令を下したのであった。


この新しい命令が「鉄軍」全体にゆきわたるには若干の時間がかかった。
しかし、まもなく、まず命令をうけとった1部隊から銃声がきこえはじめ、つぎつぎと全市にわたって、大浪がうねるように、銃火の音がとどろきつづけた。
朱徳と同志たちは、夜を徹して活動した。

明け方までには、南昌の市は「鉄軍」の手中にはいった。
それから数時間後には、遠く離れた村々まで、占領した。
さらに2日のちには、南昌の東南およそ40マイルにある戦略的要所、
撫州の町を、敵の1連隊の手からうばいとった。



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by far-east2040 | 2018-10-18 09:00 | 第6巻「土地革命の開始」改編