雲南から亡命 『偉大なる道』第3巻④ー4

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この逃亡者の一団が、強行軍してある村に達したとき、楚雄の守備隊長ホァ・フェン・クォが旧主である「小王」への忠誠を宣言したところだと聞かされた。


羅偑金将軍は、その知らせを一笑に付した。
ホァ・フェン・クォは、かつて自分の下で働いた旧友だといった。
ホァは昔の友情を重んじて、逃亡者たちがビルマに向かって通過するのを見のがすだろう。


いや! と他のものは叫んだ。
旧い封建時代的な友情というような徳は、銀貨のひびきによって、とっくにかき消されており、ホァは芯まで腐りきった男だから、われわれをひとり残らず小王に売って、見返りに地位と権勢をもとめるだろう。
この悪党に身をまかせるようなことはやめて、一団はただちに北折して旧交易路をとって金沙江(揚子江上流は、そのあたりで黄金の沙の河とよばれていた)にゆき、それから西康省と四川省西部を通過して海岸の方にのがれるべきだ。
上海にゆきさえすれば、広東の孫逸仙に合流することができる。


羅将軍は、北方の道は死を意味するだけだと反対した。
おそろしい山岳には異民族や匪賊が住み、四川は、かつて雲南軍がたたかった軍閥
劉湘や楊森が支配している。


議論は一致せず、一団は別れた。
羅将軍はわずかな護衛を連れて楚雄に向かい、残りのものは北方の深山に入っていった。

北方隊が4ヵ月後に四川に達したとき、彼らは旧くからの革命の同志の運命について聞いた。

楚雄のファ・フェン・クォは、むかしの友情を重んじて羅偑金将軍を保護することはしないで、彼をとらえて小王に売りわたし、小王は雲南府の路上で何百の捕虜といっしょに公衆にさらして責め殺した。

小王は革命派を捕らえたものには多額の償金を出していたので、彼らは狩り立てられ引きわたされていた。
何週間も雲南府は、恐怖と虐殺のちまたであった。
じつに徹底的な殺戮だったので、省の文化活動はその後数十年間は根絶やしにされてしまった。



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by far-east2040 | 2018-05-20 09:00 | 第3巻「災厄と禍害」改編