日本料理の独自性

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昔むかし、マレーシアの若い女性留学生と食文化の違いについて話していて、

「わたしは韓国人と台湾人とは結婚できる」

というので、理由を聞くと

「食べるものが似てる」といった。

「なるほどな」と思ったものだ。


これは食生活だけに限った世間話で、実際の結婚となれば、イスラム教徒以外との結婚はかなりむずかしいと思う。

多分、マレーシアではマレー系=イスラム教徒=イスラム教徒以外の結婚は禁止となっていると思う。今は違うのかしら?

実際マレー系の男性と結婚するために、イスラム教徒になるための学習プロセスを経て無事に結婚した日本人女性を知っている。

で、話を戻すと、あくまでも傾向としていうのだが、日本料理にはとうがらしの「辛味」がないということで、アジア全般を見渡して特長になっているようには感じる。

にんにくも伝統食の中で日本ほど使われない国はアジアでは珍しい。

あくまでも食文化の違いであって、優劣を語っているのではない。


私は今野菜を栽培する生活を持っているが、周りを見渡すとにんにくはたいていの人が栽培しているし、ホームセンターでも種球はシーズンになるとたくさん売られている。

にんにくは日本では避けられていた野菜の1つだったと記憶しているのだが、いつから普及してきたのかなと思っている。

中華料理の普及? それともイタリア料理のブームがあったらしいので、そのイタリア料理の受容からかな?


ネットでよくマレーシアなど東南アジアの庶民的な料理が紹介されているのを見ていると、どれも美味しそうだなと思う。

麺やご飯、チキンの上にかかる辛そうなタレがたまらない感じ。

その料理は日本以外のアジアのどこの国の伝統食にでも入っていけるというか、馴染んでいける親和性というものを感じる。

つまり、日本以外はみな似てる感じがする。

でも、タイのナンプラー、ベトナムのニョクマム、東北地方の魚醤は似ているらしいので、いろいろ例外がありそうだけど、日本の伝統食のアジアの中での独自性は際立っていると思う。

韓国にいる親族で日本でたびたび日本料理を食べた叔母がいるのだが、「日本料理は味がない」ということを不思議そうに語るのを何度か聞いた。

さらに「お皿にちょっとしか載ってない」と指先で「ちょっと」を表現するしぐさがおかしかった。
私にもう少し韓国語能力があれば、日本料理が持つ美学を多少は語ることができたのだが。


確かに韓国料理は辛味たっぷりで、お皿にしっかり盛られることが多いように感じる。

ドラマ『チャングムの誓い』を観ていたとき、宮廷料理として出される一人前の量が多すぎるので、残り物の行方をあれこれ考えたことがある。

人間の食べる量はさほど変わらないはず。

祭祀の際、あっさりして見た目もかわいいチジミを見たことがあるが、そのままでは食べず、やはりこってりした辛味タレをつけて食べていた。
韓国料理を色で表現すれば、とうがらしの色で、日本料理はおすましのようなうすいしょうゆ色かな。素材そのものの色合いを大事にしている感じがする。

私自身は韓国料理を味わう舌を持ち合わせていないので、日本のどこにも根がない、こってりしたしょうゆ味が好きになり、加齢とともにますます和食が好きになってきた。

JAPANESEKOREANの庶民の食生活の違いの1つは、KOREANは牛肉のおいしい食べ方を伝統的に知っていることだと思う。

最近、その肉食文化はモンゴル帝国が高麗という国を一時支配していた時に伝わっただろうという事実を知った。合っているように思う。

だから体格についていえば、肉食の伝統があるKOREANの方が骨格がしっかりしているように感じている。もちろん一般論として。


在日文化としてホルモン焼きとか焼肉はよく知られている。

これは生活の貧しさから日本社会から見向きもされず捨てるような部位を見つけて生み出した料理と思っていた時期があったが、そうではない。

KOREANは母から娘に牛肉のすべての部位を美味しく食べる方法が伝えられていたからだ。


伝統的な日本料理は繊細な美意識を表現する巧みさがなければ、外国で正確に語るのはむずかしいように思う。



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by far-east2040 | 2016-09-07 19:21 | 言語・文化・民俗……